マンチェスターの衣料品会社、ベントレー・モーターズに対し商標権をめぐる請求を提起

ベントレー・モーターズは、30年以上にわたり衣料品を販売してきたが、他ブランドと混同されたことはないとしている(写真:Stefand/Getty Images)

ある事業者が、衣料品に関する商標の権利帰属をめぐり、ベントレー・モーターズに対して法的請求を提起した。

マンチェスター拠点の衣料ブランド「Bentley 1962」の権利者であるBrandlogicは、英国における衣料品分野で自動車メーカーが「Bentley」の名称を使用することを差し止める差止命令(injunction)を求めている。

同社は高等法院(High Court)において、自動車メーカーが「自社事業に重大な損害を与えた」と主張した。

これに対しベントレーは、混同が生じたことなく30年以上にわたり衣料品を販売してきたとして、当該手続を争う方針を表明した。

Brandlogicは、ベントレー・モーターズがフォルクスワーゲンに買収された2年後の2000年以降、同社と商標をめぐる紛争状態にある。

家族経営であるBrandlogicの取締役Christopher Lees氏は、同社の衣料ブランドは1962年から確立されており、登録商標は自動車メーカーが衣料品の販売を開始する以前から存在していたと述べた。

同ブランドは1990年代前半から中頃に最盛期を迎え、年間売上は500万ポンドに達したが、Lees氏によれば、現在の年間売上は10万ポンド未満にとどまる。これは、商標に関するベントレー・モーターズの「継続的な侵害(persistent infringements)」により「著しく阻害されてきた」ためだという。

Lees氏は、申立て(書類)を昨年提出したが、問題を「友好的(amicably)に」解決できることを期待していたと述べた。

Brandlogicは、このような「Bentley 1962」ブランドのトップスを製造しており、ベントレー・モーターズと商標紛争にある(写真:Brandlogic Ltd)

ベントレー・モーターズは英国において同社商標の取消しを試みたが、知的財産庁(Intellectual Property Office)はLees氏側に有利な判断を下した。

Lees氏は、「ベントレー・モーターズという重要な英国のエンジニアリング企業に損害を与える意図は一切ない」と述べた。

「長年保持してきた商標権を保護するためにベントレー・モーターズを提訴せざるを得ない状況は望まなかったが、同社の取り合わない姿勢により、他に選択肢がなくなった。

事業が存続し、再び成長するためには、この法的措置を取る以外にない。」

ベントレー・モーターズは声明で次のように述べた。「当社は引き続き使用する権利があると考えており、7月に審理される際には本手続においてこれを争う。」